top of page
1982年 第30回定期演奏会
指揮・千葉了道 卒業生との合同演奏
2004年 第50回定期演奏会

作詞 平田 馨

作曲 千葉了道

一、
花ふゝみたる 桐の葉を
しるしといだく むねのうへ
いくやまかはの いそしみを
紫ふかく こめにけり
岩手の国を はるかにも
あたらし風の 今日立ちぬ

二、
北上中津 もろ川の
とわにひゞかふ せゝらぎに
真理は妙の 音をかなで
あこがれ清く あふれつゝ
みなかみ尋むる 若鮎の
それにも似たる 心かな

三、
岩手の山の いただきの
雪にふれにし 雲なれば
寄りて流れよ わが方に
ああ青春の 学舎の
空にみなぎる 光りあり
誇りかにして 命あり

四、
究めむみちの 遠けれど
かがよひいづる 明星に
ゆくては直に 指されたり
友よ希望の 眉あげて
上田の森に なりわたる
きけ大学の かねの音を

楽譜をクリックするとPDF印刷画面となります。

学生歌が新しい編曲(以下、新版)に変わったのは1976年9月に開催された教育学部創立百周年記念式典で披露された「校歌・寮歌メドレー」の終曲に学生歌が使われた時からです。編曲が変わった、といっても新旧の和音を変えていないので一緒に歌っても大丈夫、という説明が​千葉先生からありました。

 旧版の譜面を下に再現してみました。

アルトの①と③、ベースの②と⑥、テナーの⑥⑦⑧の変更箇所は問題ないでしょう。ベースの④はそもそも旧版で歌われている頃から、新版の音進行で歌っていたようにも聞こえるのだけれど、気のせいかしら。

 問題はアルトの⑤。新版も旧版も譜面ではF4(一点ヘ)ですが、愛唱歌集第15集(1977年版)、第17集(1979年版)、第18集(1980年版)ではG4(一点ト)となっています。推測ですが、合唱譜は一貫してF4(一点ヘ)であったものの、吹奏楽部で使っていた伴奏譜面はこの部分がB♭の主和音でなく、Gm/B♭であったため吹奏楽の譜面に従うかたちでG4(一点ト)で歌われることになったのではないでしょうか。またそれが最初からそうだったのか、いつ変更されたのかは今となってはわかりません。

 1977年の入学式前に吹奏楽部と練習した時、この部分の和音のことで吹奏楽部と少々揉めて「G4(一点ト)で歌いましょう」になったような記憶があります。当時のチーフであった多田さんが御存命なら尋ねることもできるのですがそれも叶わぬことです。

 新版になった直後の24回定演では、新版の譜面通りF4(一点ヘ)で歌っています。

 アルトのみなさん、どの音進行で覚えていますか?

 [2021/5/9再修正]

bottom of page