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赤とんぼ
1976年 第24回定期演奏会
指揮・千葉了道

 赤とんぼ

 

■白露時代を築いた詩人の代表作。白秋の詩風が明るいのに対し、露風は内面的である。その詩に「日本音階」が効果的に使われている名曲。


■♪夕焼け小焼けの赤とんぼ…。兵庫県たつの市生まれの詩人・三木露風(1889-1964)が1921年に発表し、1927年に山田耕筰(1886-1965)が作曲。今も歌い継がれる数々の作品を残した赤い鳥童謡運動の1曲。
 7歳で母と離別した露風は、文学講師として赴任した函館付近の修道院で目にした赤トンボに、子守娘の背中越しに見た幼時を思い出したという。13歳頃の俳句「赤蜻蛉 とまっているよ 竿の先」をそのまま書き込んでいる。
 1956年の米軍基地拡張を断念させた砂川闘争で「土地に杭は打たれても心に杭は打たれない」の合言葉で座り込んだ人々に唱和されたのが、この歌だった。

愛唱歌集 第12集(昭和49年発行)より 

  ​PDF印刷は各楽譜画像をクリック

​  音源とは、編曲が違います。

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